小野俊郎の
「されどバス釣り」
06月23日号
『霞ケ浦戦を振り返るVol.4』

そんな中で迎えた今回の最終日。
遠賀川での失敗も特に意識することなく、万全の態勢でスタートすることができました。
しかしながらそう簡単には勝たせてはくれません。今度は風が北東という、プラクティスから一度も吹いたことがない風に変わり、二日目までプロダクティブだったポイントのほとんどはすべて風下側になってしまっていたのです。
スタート後いくつかポイントを回るものの、やはりその不安は的中。波がモロに当たることによる底荒れにバスの気配が全く感じ取れません。
しかしながら唯一風をプロテクトできる漁港にたどり着き、同船したプレスに「ここでもしバイトがなければ本当に苦しい・・・」と告げた直後にバイト。読み通りのファーストフィッシュは優勝の足掛かりとなる700gフィッシュでした。
こうなってくると、あとは神に導かれるかのようにシックスセンスが冴えわたります。慎重に風向きを読み、地形的にわずかに風波を避けられるドッグ群を見つけると怒涛の3連チャンで、まさに雷雨の前の一瞬のチャンスをものにすることができたのです。
結局この日のウエイト2300gは単日でも3位の好成績で、前日まで首位だった沢村プロの失速もあり、ポイント的には大差の優勝を決めることができました。(バサー誌7月号103ページにも書いてあったとおりですね!)
トレーラーウエイインでは今年から導入したトライトンTr-20Xのラッピングボートでシンガリで登場することができ、まさにプロとして最高のパフォーマンスを見せることができたのです。
優勝を決めた今、このコラムの冒頭にも書きましたが、不思議と爆発するような喜びはなく、かなり落ち着いた気持ちでいます。
きっと長い間、自らを苦しめてきたトップ50戦未勝利という呪縛から解き放たれた解放感と安堵感が勝っているからなんだと思います。そして、今はさらにオープンマインドでバスや自然と戦える、まさにもう一皮むけた自分を実感することができています。これからの試合、もっともっと楽しめそうですね。
最後に今まで応援してくれたファンのみなさん、本当にありがとうございました。今回の優勝はほんとうに皆さんのあと押しのおかげです。近いうちにまた、同じような報告ができるようにがんばりますので、さらなる応援をよろしくお願いします。
●Vol.1「はじめに」
●Vol.2「プラクティス初日と二日目」
●Vol.3「大会初日と二日目、そして心境の変化」
戻る